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<<   作成日時 : 2007/01/17 21:41   >>

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今年は暖冬傾向が続いているが、本日の東京は久しぶりに寒い雨の夜となっている。これだけ冷えていると、雪でも降るのではないかと思ったりもする。
豪雪地帯の人々には申し訳ないが、やはり冬であるからには、雪降る日が待たれる。雪が降るような寒い日は、なぜか大好きな人に逢いたくなる。舞い落ちてくる雪の白さが、心を募らせるからかもしれない。




大学生1年の冬、19歳の私は初めて一人の旅行に京都に出かけた。大阪に親戚がいるのもあって、一人で旅行をするということも、簡単に両親から許しを得ることが出来た。一日目は、私を心配した従兄が、南禅寺と清水寺と平安神宮を案内してくれた。二日目も、従兄が付き合おうかと言ってくれたが、どうしても一人で訪れたいところがあるからと言って、従兄の申し出を断った。それは、竜安寺だった。従兄のメモにあったとおりに、バスに乗り、竜安寺に行き着くことが出来た。そのときは、拝観料があったのかは定かではないが、石段を登り、入り口を入り、順路に従ってよく磨かれた廊下を渡ると、一面に竜安寺のあの有名な庭が見える縁に出た。先客に、外国人のご夫婦がいた。英語で書かれた竜安寺のパンフレットを見ながら、あれが、山か、島かと旦那さんのほうが、奥さんにしきりに話をしていた。そして、私が来たことに気がつくと、片言の日本語と英語をおり混ぜながら、写真を撮って欲しいと言った。快諾して、私はその外国人夫婦を、枯山水を背景に写真に収めた。そのとき、従兄と同じ年ぐらいの、紺のダッフルコートを着た背の高い青年が、庭の見える縁の端の方に腰を降ろしたのが見えた。外国人夫婦は、何度もアリガトウと言い、京都の冬は聞きしに勝る寒さだと言いながら、息白く立去って行った。私は、再び枯山水の前に、残された。青年の座している空間を邪魔しないようにしながら、彼とは反対の縁の端の方に腰を降ろした。本当に京都の冬は寒いと曇天を仰ぐと、雪が舞い降りてきた。竜安寺に来ての雪…、私の心は少なからず騒いだ。そして、青年の方に目を遣ると、彼はじいっと枯山水の波模様に落ちてゆく雪を見ているようだった。何もかもが静まり返っていたからこそ、青年の裡なる熱く込み上げるものを、垣間見たような気がした。それは、彼の横顔が、大好きな人を思い起こさせたからかも知れなかった。庭に向き直り、膝に置いた手袋の手を固く組み、雪の落ちて行く先をいつまでも見届けた。竜安寺の庭があれほど美しく見えたのは、後にも先にも其のときだったのではないかと思う。

逢ひたいと思へば雪のひとひらに

☆出会えた季語☆ 雪(季節・冬)
☆Sweets Menu☆ Zenzai (善哉)

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
yumiさん、こんばんは。冬の京都、いいですね。私も京都は割と近いこともありよく出かけます。食べるものも美味しいですしね♪竜安寺も南禅寺好きです。人形供養で有名な宝鏡寺も小さいけど好きなお寺です。なんだか、京都に行きたくなりました。ところで、最近ブログを始めました。こちらのブログ、リンク貼らせていただけますでしょうか?よろしくお願いします。また、お暇なときにでも覗いてやってください。http://kimamani-575.cocolog-nifty.com/blog/
えくぼ
2007/01/17 22:27
えくぼ様。京都がお近いのは、うらやましいです♪えくぼさんのブログ拝見させていただきました!ぜひぜひ、リンクを貼ってください。こちらこそ、よろしくお願い致します。こちらも、えくぼさんのリンクを貼らせていただきますね!
Yumi
2007/01/18 08:38
Yumiさん、こんにちは。毎回スイーツ、器、カトラリーに、おいしく食している表情が見えて、幸せな気分を持ち帰らせてもらっています。ブログを読むたび書きそびれておりましたが、今回、大好きな善哉に初めて書き込ませていただきました。
京都府には何度も出かけておりますが、近くて遠い場所です。いつかまた、京都に、特に大原三千院に行ってみたいです。
☆heren☆
2007/01/19 19:11
herenさま〜♪書き込みアリガトウございます。大原三千院も、いいですよね〜。
10年ほど前でしょうか。初夏の頃の三千院で、ファンキーなアメリカ人青年と遭遇し、私と友人で、そのアメリカ人を案内したことを思い出します。暑いのに、お茶とお団子を一緒に食べました。
Yumi
2007/01/20 11:19
ブログのデザイン、私も変えました。先に変えていただいていたみたいで、お気遣いすみません。と、業務連絡したころで・・・女子大生時代のYumiさんにこのような京都での出来事があったとは。京都は俳句心をくすぐりますよね。従兄さんの事も気になるなぁ。
いそひよどり
2007/01/23 22:12
いそひよどり様〜♪京都は先生の『京都の恋』同様、心をくすぐられるところです。十代最後の年、京都に一人旅をしてみたいなど、私にも、若さゆえ〜の頃があったことを、懐かしく思います。
Yumi
2007/01/24 18:32

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